借地上にある建物の取り壊しとアスベスト

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 土地を貸している方の事情は、諸事情あるのではないかと思います。現在では、土地の有効活用、投資等の面もありますが、戦前戦後の頃の混乱期から土地を貸している方には、複雑の事情があるようです。戦後の混乱期にやむなく土地を貸すことになったものの、借地権の権利を主張されて地主さんの思いと法律との齟齬が生じ、トラブルになるケースもあるようです。

 少し話しがずれますが、借地上に建物がある場合に地主さんとしては土地を返してほしいということで、借地上建物を買い取るということがままあるようです。法律的には一定の要件の場合に借地人からの建物買取請求権などもあるようですが、借地権付建物を譲渡となることも多いようです。ケースによるのでしょうが、地代は年額は非常に安い場合などには、なぜ土地を貸して建物を買い取らなければならないのか疑問もあるのではないかと思います。

 この疑問に対する考えは別にゆずりますが、地主さんが借地権付き建物を買受け、土地を返してもらうようなときには、建物へのアスベストのことを必ず意識する必要がありますので注意ください。

 昔の建物にはアスベストが使われていることが多い反面、現在では建物の修繕や取り壊しの際には、アスベスト検査が必要になるだけでなく、アスベストがあれば工事でアスベスト対策の工事(取り壊し)をしなくてはならないこととなり、これらの費用は非常に高額です。

  通常は、買い取った地主さんが取り壊して土地を有効利用しようということが考えられますが、予想外のコストがかかる、又はそれらを意識しないで建物の価格を設定してしまったということが、ないようにしなければなりません。

 いずれにしても、建物の修繕や取り壊しを経験された地主のみなさん、見積もりを見て驚いたことはありませんか?

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