リスケ交渉で、銀行の理解を得る最低限ラインは?

財務

 昨今の社会環境も踏まえて政府が金融機関に通達していることから、現在は、金融機関からリスケの理解を得やすい環境にあるようです。とは言え、本来、金融機関がリスケに応じるために最低限クリアしてほしいラインがあります。それは、「本業のキャッシュフローをプラスにすること」です。つまり、売上の入金から仕入代や諸経費を差し引いた結果がプラスであることです。これがマイナスですと、返済を止めたところで資金繰りは楽になりません。

 本業で稼げていない会社に対しては、金融機関もリスケに応じることが難しくなりますが、リスケ依頼時にはそうであったとしても、経営改善を実行することで本業の稼ぎをプラスにできる計画を策定しその計画を認めてもらうことができれば、リスケに応じてもらうことが可能です。したがって、経営改善計画書では、本業の黒字化、そして、さらに数年後には返済を正常化できるだけの利益、キャッシュフローを出せる根拠のある計画を策定して示す必要があります。

 続きは明日に。 

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