事業経営をしていると、資金繰りが悪化し、金融機関から受けた融資の返済が厳しい際に、金融機関にリスケジュール(リスケ)の相談をしたいと思う経営者の方も多いのではないでしょうか。目指すところは、返済額を低減させて、資金繰りの安定化を図ることとなります。
円安、物価高といった社会情勢も踏まえるとリスケへの期待は大きいのではないでしょうか。
リスケの第一歩は、メインバンクの承諾を得ることから
リスケをスムーズに達成させるためには、メインバンクの支援が欠かせません。メインバンクから交渉を始め、承諾を得ることができれば、サブバンクはよほどの事情がなければメインに従って手続きを進めてくれます。
リスケ交渉を進めるためには、手ぶらで銀行に依頼しても話は進みません。一般的なケースで言えば、下記などの資料を揃えて銀行にリスケを依頼します。
【リスケ依頼に必要な資料の例】
① 返済条件変更依頼書
② 経営状況悪化の要因、今後の改善策の説明書面
③ 5ヶ年損益計画書(5ヶ年分の月次も含む)
④ 資金繰り予定表
⑤ 金融機関別借入明細書
上記の資料をベースに個別の事情によりプラスアルファの資料を揃えてリスケの必要性を伝えます。つまり、今リスケに応じていただければ、資金繰りを安定させた間に経営改善活動を実行することで経営を改善させることができ、結果的に銀行にとってもリスケに応じるメリットがあるということを伝え、理解してもらいます。
この続きは、次回以降に。
コメント